関西パック工業会
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関西パック工業会 上海万博視察

  上海万博視察から無事帰国しました。今回の視察旅行についてワイコム株式会社・稲垣氏より視察の模様を寄稿して頂きました 。

  上海万博視察紀行  

                                   ワイコム株式会社  稲垣 誠
9/3〜9/5 2泊3日の工程で 上海万博視察ミッションに参加させて頂きました
視察団団長 大阪プラスチック工販梶@松岡社長 様の下  総勢11名での参加となりました。
天気は猛暑に見舞われた日本と同じように 3日とも 好天・酷暑でありました

初日 日系の真空成型メーカー 三悠商貿(上海)有限公司 様の工場見学
親会社 サンユインダストリアル(株)『大阪市北区兎我野町』が 大手電機メーカーから
電材部品トレー現地調達の協力依頼を受け 2003年に立ち上げた会社である。
設備は 成型機4台を要し(内 1台は真空圧空)裁断機4台 打ち抜いた成型品は
クリーンルーム(クリーンクラス10万)内にて エアー洗浄・検品・梱包作業が
施され、昨今 頻繁にある 化学物質含有調査にも最低限 対応できる 分析設備を
兼ね備え 日系電子部品メーカー・電機メーカーへ トレーの供給をされている。
上海保税区なので 無税で 材料を調達、加工製品も無税で提供できるシステムを
最大限に活かし 大手電機・電材メーカーへの販売(円決済なので為替リスクもない)
リーマンショック後の 2009年の前半3ヶ月は 工場稼働がストップするなど
かなりの 苦戦を強いられたが 2010年に入り ようやく回復傾向の兆しを見せ
今では リーマンショック前を上回る稼働状況となっている
応対に当たって頂いた 前園 正樹 総経理には
中国進出の苦労・アドバイス・採算性・今後の事業見通しなど かなり色濃い質疑が行われ、非常に参考になる意見を聞く事が出来た。

夕食後 上海万博会場へ 広大な敷地の中 多彩なイルミネーションに彩られた
各パビリオンに圧倒されながら 夜景を楽しみ散策していると ちょうどパレードが行われている最中で 東京ディズニーランドのパレードを模倣したような感じでは
あるが 観客の足を止めさせ しばし 鑑賞してしまう
途中 日本産業館に立ち寄るが 1時間待ちなので(昼は3〜4時間待ち)館の前
で記念撮影  中国石油館のLEDを駆使したイルミネーションには 皆 感動して
いた。 比較的空いていた 韓国産業館に立ち寄ったが ここは サムスン・LG・
現代など 韓国財閥グループのパビリオンで サムスンの提供する 液晶パネルの
映像表現の未来像に驚く。

翌9/4は 終日 上海万博 視察(入場者 36万人)
来場者の多さに驚き、残酷なまでの酷暑の中で 入場する前から皆 グロッキー気味
予定を変更して 中国館への団体優先入場ゲートにて行列待ちの最後尾へ
(一般来場者であれば 5時間待ちは 当たり前との 現地ガイド談)
約一時間以上 入場するまで時間を要したが 何とか入場
台形を逆さまにした 巨大な深紅のパビリオンは この万博を象徴する 中国の威信 をかけた建物である。最初に入場すると エレベーターで最上階へ
約500〜600名を収容するホールに集められ、大きなパノラマのスクリーンに
中国の子供が 父・母に手を携えられながら この国の輝かしい未来を家族と共に
歩んでいける幸福感を 醸し出すような映像を存分に見せられる。
1976年からの中国の成功の軌跡を 様々な困難を乗り越えながら進んできた歴史を織り交ぜながら これからも永遠に発展が続くことが約束されていることを
感じさせられる映像で 中国人の感動している姿を垣間見た。
その後は 唐の時代の生活習慣をグラフィックで とてつもなく長い屏風のような  絵巻に再現された空間の展示場や ジェットコースターのような乗り物に乗り
ゆっくりと 未来の空間に案内させるようなステージを通って階下に降り 出口へと誘導される。
昼食後
ここで 自由行動となるもの 熱中症の危険もあり 早々に退散した方がよいのではとの意見もあったが どうしても立ち寄りたいという要望の多かった北朝鮮パビリオンを目指して 一同 最後の踏ん張り 途中 サウジアラビア館の想像を絶するような 待ち行列を横目にみながら(ちなみに 推定8時間待ち) 北朝鮮館に到着
予想以上に 人手は多かったが すぐに入場出来て するっと見学した。
16;00で会場を後にして ホテルへ帰る

夕食後 ナイトクルーズ
黄浦江を 両岸の最高の夜景をみながら クルーズ この日は 非常に天気が良く いつもは 霞んでいる夜景も 最高に綺麗に見えて 、テレビ塔だけでなく浦東地区に 
新たに建設された 森ビルをはじめ 超高層ビルがまぶしかった

翌9/5
外難 散策と豫園散策
豫園は 明・清 両時代の造園法の粋を集めたもので 江南の屈指の名園としての国宝であり 今から四百数十年前の明時代に 政府の高官の一人は父を喜ばせようと18年かけて同園を造った。豪華な宮廷の庭と異なり精巧で風雅な趣を持っている。
日曜日ということもあったと思うが ここでも人出の多さに圧倒された。

昼食後 リニアモーターカーに乗車 時速430kmを体感
約9分で 上海国際空港へ到着
中国国際航空 163便にて 上海を後に・・・・・

総括 
今回の上海視察で感じた事は 改めて中国という国の凄さと元気と希望を再確認しました。マスコミ等で報道されているように中国の経済発展は まさに この上海を中心に発信され 中国沿岸部へと波及し 今後は 内陸部に進行していくであろう。
上海の道行く人々が自信に満ちあふれているように感じたのは 私だけであろうか
かたや ホテルの窓から見る町の風景は 綺麗な高層マンションだけでなく まだまだ 生活が苦しいと想像させる貧困世帯も多数 存在している。
光と影の部分があるものの それを打ち消す 夢を見つけられる チャイナドリームがある事を この万博やこの上海の街で感じられました。
閉塞した日本の現状を 憂いてばかりでは 何の発展にもならず、 関西パック工業会に所属しているメンバーは 同様の危機感を共有している方も多く 知恵を出し合って 生き残りをかけた戦いに 勝ち抜けるようにどんな意識で行動するのか
自分の中で明確にした上で対処してきたいと思いました。
最後に 今回 このような 企画を催して頂きました 工業会・理事の方々に 改めまして御礼を申し上げます。




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